占術・三元派北斗流推命術の継承者として、世の中で見聞きし出会った事を、日々綴って参ります。


by 魚のおじさん
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 禅ぱん




 パン好きの私ですが、一つだけ苦手なパンが在ります。


 ベーグルです。


 パン好きの私ですが、どうしても、あの、出来損ないの牛皮餅の様な触感が、好きに成れません。

 ベーグルを好きに成れない一つの要因は、昭和なオジサンの私は、子供の頃からベーグルに馴染みが無かった事に在ると思います。

 日本でべーグルがメジャーに成ったのは、此処10年余りの事で、私が大学を卒業して大阪の証券関係の会社に就職した頃、ドイツ出身の店主が経営する、神戸のとあるパン屋さんに売られて居たのを食べたのが、ベーグルとの最初の出会いでした。


 私は、その店のプンパーニッケルヴァイツェンミッシュブロートが大好きで、足を延ばして頻繁に買いに行って居りましたが、ベーグルを見付けて手に取り買いましたが、二度と買う事は在りませんでした。・・・30年前の事です。

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 昨日も、料理請負の仕事は休みでしたし、前の日に引き続き、幼馴染の家の建て替えの関係で、工事を行う業者も交え、風水上、吉相と成る間取りについて打ち合わせる為に、幼馴染の家に出向いて居りました。


 家の設計についてのプランも纏まり、幼馴染がマンションに送って呉れる事に成りましたが、前の日にパンを買いそびれて仕舞った事も在りましたし、以前から行きたいと思って居りました、坂町の鯛尾に在ります、禅ぱんに寄って呉れる様に頼みました。


 実は、禅ぱんのオーナーは、私の兄の知り合いらしく、開店された頃に幼馴染と一緒に来店した事が在るのですが、私はベーグルが苦手なので、私は買わなかったのでした。


 最近、禅ぱんはテレビや雑誌で紹介されて、名が知られる様に成りまして、美味しいと言う評価をされる方も多い様なので、「皆が美味しいと言うベーグルとは、どんなモノなのか?」と言う事が気に成って居りましたので、機会が在れば訪ねてみようと思って居たのでした。


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 御店に入ると、愛想の良い、若いオーナー夫婦が応対してくださいました。

 店舗は、広めの玄関を改装した程度の小さなお店です。

 幅広のカウンターにパンを並べて、対面式で販売して居られます。



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 プレーン・エポトール・シナくるカレンズ・オレンジチョコナッツ・くるみ味噌・いちじく・くるみ・あんこ、の8種類のベーグルとクッキーなどが売られて居りました。

 御勧めはくるみ味噌だと言う事でした。


 パン好きの友人にも食べて貰って評価して貰う為、プレーンを2個と他の種類を1個ずつ、2組購入しました。



 幼馴染に部屋に送って貰い、近所に住んで居りますパン好きの友人が帰宅する、18時に成るのを相撲中継を観ながら待って居りました。

 相撲中継が終わりましたので、友人宅に電話をしますと、既に帰宅して居りましたので、買って来たベーグルと、入院前に炊いておいたいちじくのジャムとかぼちゃのジャムと、先週、神戸の友人が送って呉れた、ケージョ・ド・パストール
カマンベール・ド・ノルマンディーを持って友人宅へ向かいました。




 友人と奥さんとの3人での試食会が始まりました。


 最初に、プレーンを、何も付けずに食べました。

 奥さんが、ポタージュスープやサラダを作って呉れたり、蜂蜜や生ハムも出して呉れましたので、色々なモノを塗ったり挟んだりして食べました。


 ケージョ・ド・パストールを厚めに切って、生ハムとスライスした玉葱を挟んだモノが、私は一番気に入りましたが、此れは添えた食材が美味しいのであって、ベーグル自体を美味しく感じた訳では在りません。

 これは、友人のユダヤ系アメリカ人、ボブ・コーエン氏に教わった食べ方ですが、私が求めているのは、そのまま食べても美味しいベーグルなのでした。

 同じ具材を添えて食べるので在れば、普通の食パンや、バゲットミッシュブロートの方が遥かに美味しいと思いますし、逆に言えば、ベーグルが具材の美味しさを阻害して居る様にさえ感じました。



 流石の私も、沢山の具材を挟んだベーグルを9個も食べ、ポタージュスープを2杯、紅茶を2杯と珈琲を1杯飲みましたので、ウンザリするくらい、満腹に成りました。


 こんなに沢山食べておいて言うのも妙な話ですが、私としては美味しいとは思いませんでしたし、もう買う事は無いと思います。

 誤解為さらないで戴きたいのは、此れは厭くまでも、私個人の好みの問題で在って、友人も奥さんも、美味しいベーグルだと言って居りました。


 「ハッシー(私の愛称)は美味しいと思わんかったん?」と、聞きましたので、「うぅん…」と、生返事で答えました。

 すると奥さんが、「だいぶ前に土師さんが作ったベーグルを貰ぅたけど、凄く美味しかったよねぇ。」と、言いました。

 私はパン好きが高じて、自分でもパンを焼きますが、一時期、ベーグル作りに嵌って居た事が在りまして、自分好みのベーグルが出来ないかと、試行錯誤を繰り返して居りました。

 殆どが失敗作でしたが、そこそこ出来栄えが良かった時だけ、友人や知人に、御裾分けして居たのでした。

 しかし、どうしても納得の行くモノを作る事が出来ませんでしたので、諦めて仕舞い、ベーグルを焼く事は無くなりました。

 ベーグルは、強力粉に適量の砂糖と塩を入れて短時間発酵させ、ドーナツ型にした生地を、蜂蜜を加えたお湯で茹でた後に焼き上げるのが特徴です。

 しかし、私のレシピでは、メルベイユと言う準強力粉に、生クリーム彩美卵「輝」百花蜂蜜ロレーヌ岩塩エビアンを加えて友人から譲って貰った天然酵母で、比較的長い時間発行させ、生地をドーナツ型にして、蜂蜜を加えたお湯で茹でた後に焼き上げます。


 「蜂蜜を加えたお湯で茹でた後に焼き上げる」と言う部分だけで、「ベーグルっぽい触感」の美味しいパンでしたが、最早、ベーグルの範疇から外れた出来栄えで、おまけに、高級食材ばかりを厳選して使用し、「技量の無さを食材の良さでカバーするチンケな料理人」を象徴する様なパンでした。




 最近、どうしても「儂好みのベーグル」を食べたいと思いまして、色々な方に「美味しいベーグルの店を御存知在りませんか?」と、伺っておいて、涼しい時期(私は暑い時期が苦手なのでエアコンの効いた部屋で夏籠りをしますので活動しません)に成ったら「儂好みのベーグル」を探し出そうとして居りました矢先に、持病が悪化して入院し、端を折られた形に成りました。



 で、これから春に掛けて、「儂好みのベーグル」を探し出す活動をしていこうと考えて居ります。


 取り敢えず、禅ぱんのベーグル20点満点中10点と位置付けて、評価を加えて参ります。

 但し、厭くまでも「儂好みの評価」ですから、実際の美味しさとは比例致しません。



 そう言う訳で、「美味しいベーグル」について、何か情報を御持ちでしたら、コメントを御寄せ戴ければ幸いです。



 現在の処、「東広島市・メープルベーグル」・「東広島市・ベーグルショップ:ポレポレ」・「広島市・チェルシーベーグル」・「山口県宇部市・パン工房みなみ風」が良いとの情報を戴いて居ります。

 他に、しまなみ海道に美味しい店が在るとの情報を戴いて居りましたが、携帯電話を紛失して仕舞った為に、店名も住所も分からなくなって仕舞いました。



 『ベーグルが嫌いなら食わにゃぁえかろぉが‼』と、もう一人の私が申して居りますし、そう思われる方も多いでしょうが、此れを口実と目的にして、色々なパン屋さんを巡ってみたいと言うのが本心です。




 パンって、好いですよねぇ・ ・ ・ アジアの片隅より




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# by asianokatasumiyor | 2015-09-25 13:00 | B級グルメ道

久々の休日に・・・

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 昨日は、久々の休日でした。


 しかし、休日とは言え、料理請負人としての仕事が無いだけで、完全なオフと言う分けでは在りません。


 午前中は、今、「子授け整体」の相談に当らせて戴いて居ります、二組の御夫婦の指導に伺わせて戴きました。

 昼からは、幼馴染が家の建て替えをするので、風水の鑑定と、新しく建てる家の間取りに付いて相談にあたって欲しいと依頼されて居りまして、幼馴染がマンションまで車で迎えに来て呉れて、家に伺って測量をしたり、奥さんも交えて意向を伺いながら、風水上、吉相の間取りのプランを考えました。

 大まかな案が纏まり、幼馴染も奥さんも喜んで呉れました。


 料理請負人としての仕事は、依頼された仕事を、現場で熟すだけですし、偶にレシピや仕入れについて相談されたり、自分で手配する事も在りますが、仕事が終われば残務は在りません。


 しかし、「子授け整体」の相談や指導にあたっては、様々なデータを纏めたり資料作りを致しますし、私自身、未だに学ばなければならない事も多く、様々な学術書や、関連した最新の研究発表などを拝読させて戴いて活用させて戴いて居ります。

 風水の鑑定など、占に纏わる事は、今回の様に現場に出向いて測量を行ったり、収集した資料に考察を加えて鑑定書を作成したりと多岐に亘り、一件の依頼に対して相当の時間と労力を要します。

 辻で手相を観て薀蓄を数分語って◯千円戴くと言う様な安易な仕事では在りません。

 占に関する依頼を受けると言う事は、依頼主の人生や命や、子々孫々に及ぶ依頼主の命運に関わる重大事を委ねられると言う事であり、「子授け整体」の相談や指導をさせて戴く事も、同じ重責が在ります。

 私は、占や「子授け整体」の依頼を受ける時、相当の覚悟を持ち、責任を担って御受けします。

 私が容易に依頼を受けないのは、そうした理由に由ります。



 料理請負人としての仕事の無い日に合わせて、占に関する依頼や、「子授け整体」の相談や指導にあたらせて戴いて居りますし、部屋に居る時も、様々な文献や資料を拝読したり、資料を纏めたり製図を引いたり鑑定書を作成したりして居りますので、ここ数年、「完全な休み」をとった事は殆ど在りません。

 抑々、ブログを書いて居りますのも、これ等の活動の一環として始めましたので、「趣味の延長上」と言う分けでは在りません。

 但し、「占に関する依頼」も「子授け整体」の相談や指導も、交通費や通信費などの実費程度しか頂戴致しませんので、生業では無く、「ライフワーク」と言う事に成ります。


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 帰りも、幼馴染が、マンションまで送って帰って呉れる事に成りましたが、久し振りに坂町を訪れましたので、ナガヤのパンが食べたくなりましたので、帰り掛けに立ち寄って貰う事に致しました。



 ナガヤベーカリーは、私が子供の頃から在るパン屋さんで、幼稚園に登園する際は、毎朝、パンを買って登園して居りました。

 現在は、登園と言うと、親御さんが送って行くか、幼稚園バスに乗って登園しますが、私が幼稚園に通って居たのは、もう、50年程前の時代の事ですから、当時は、幼稚園児も、小学生と同じ様に、自分で歩いて登園して居りました。


 当時は、ナガヤのパンと言う名称で、幼稚園に行く通園路の途中に在りまして、私の母は仕事が忙しく弁当など作る暇が在りませんでしたので、弁当の代わりに、毎朝、ナガヤでパンを買って登園して居たのでした。


 私のパン好きは、この店から始まったのかも知れません。



 程無く店に付きましたが閉まって居る様でした。


 居りて、窓のガラス越しに、中の様子を伺いましたが、祝日の為に休みと言う分けでもなさそうで、どうも様子が変です。

 丁度、年配の御婦人が通りかかりましたので、

 「お姉さん、ナガヤのパン屋さんは、今日は休みなんですかねぇ?」と、問いましたら、

 「はぁ・・・うちも、よぉ知らんのんじゃけど、今頃は、ここじゃぁ遣りよりんさらんのんじゃなぁかねぇ・・・フジに店ぇ出しちょってじゃけぇ、あっちへ行きんさい。」と、教えてくださいました。

 「そぉでしたか・・・有難う御座いました。」と、御礼を申しましたが、かなりガッカリ致して居りました。


 御婦人の仰っていた「フジの店」と言いますのは、もう、随分前から、フジグラン安芸の1階に、ナガヤベーカリーの直営店として、「ベーカリー プティ・グー」と言う店を出して居られるのでした。



 ベーカリー プティ・グーのパンも、そこそこ美味しいパンで悪くは在りませんが、私は、ナガヤのパン屋でパンを買いたかっただけで、ベーカリー プティ・グーで買ったのでは、私の郷愁は満たされないのでした。


 事情を話すと、「フジへ寄っちゃろぉか?」と、幼馴染が申しましたが、「いゃぁえぇわ。」と、言って断りました。

 その時、ふと、思い付きまして、「悪りぃんじゃが、東雲に行って呉れんかのぉ・・・寄って欲しい店が在るんじゃが・・・。」と、申しましたら、快く引き受けて呉れまして、車は東雲に向かいました。



 南区の東雲に在ります、「ベーカリー クニヒロ」のパンが、無性に食べたくなったのでした。


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 「ベーカリー クニヒロ」は、生真面目な若い夫婦が、昔ながらのオーソドックスなパンを丁寧に焼き上げる小さなパン屋さんで、以前は頻繁に利用して居りましたが、事故で足が不自由に成ってからは、行った事が在りませんでした。



 しかし、店まで行きましたら、上の写真の様に、廃業されて居りました・・・どう見ても、昨日今日閉店したと言う雰囲気では無く、随分前に廃業された様子です。


 「やれやれ・・・またか・・・」と、思いました。


 

 以前の記事・「ハッシー伝説」・・・幻のパン① で、「私が久し振りに店に行くと必ず店が開いて居ない」・「私が気に入って通うと、その店は必ず潰れる」と言うジンクスが在るのだと言いましたが、昨日も、それを実感する事に成りました。



 「店が潰れちょらぁゃぁ・・・折角、寄って貰ぉたのに、悪りぃのぉ。」と、申しましたら、幼馴染も、私のジンクスの事は、よく存じて居りますので、只々、大笑いして居りました。

 「何なら、どっかで一緒に晩飯でも食ぉぅや。」と、申して呉れましたが、「えぇわ・・・マンションへ帰ってや。」と、力無く言ったのでした。



 帰宅して暫くしてから、徐に近所のセブンイレブンに向かいましたが、店に入った時、「しもぉた‼…ローソンへ寄って貰やぁえかった‼」と、思いましたが後の祭り・・・手巻きおにぎりツナマヨネーズ・赤飯おこわ・ソーセージおむすび・厚焼き玉子・ゆで卵・バナナ・伊藤園の野菜ジュースを買いました。

 ここ数か月の間、と言うより、もう何年も、セブンイレブンへ寄ると、これ以外を買った事が在りません。

 たまぁに、ハーゲンダッツを買うくらいでしょうか・・・色々と選んだり、考えたりするのが面倒臭く、自分が食べる夕食など、適当で良いと考えて居ます。


 ローソンへ行けば、違ったモノを買う気になるかとは思いますが、私が住んで居る宇品にはローソンが在りませんし、バイクに乗って往復で30分近くも掛けてローソンに行く程の情熱や拘りは在りませんので、近所のセブンイレブンで適当に済ませて居ります。


 とは言いましても、飲食関係で仕事をして居りますので、部屋で殆ど自炊をしない私ですが、店の賄い食を食べたり、残り物などを貰って夕食としたり、近所のお姉さんの店でお好み焼きを食べたり、友人らと外食をしたりする事も多いので、コンビニで夕食を買うのは、精々週に1回程ですが・・・。




 部屋に帰って、「今度ぁ、何処へパンを買いに行こぉかのぉ・・・また、閉店しちょったり、潰れちょらんにゃぁえぇがのぉ・・・。」と、思いながら、おにぎりを食べ食べ、ワープロを打って居りました。・ ・ ・ アジアの片隅より




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# by asianokatasumiyor | 2015-09-24 10:00 | 日常

八月の鍋割れヂヌ

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 チヌ(黒鯛)




 広島の漁師の間には「八月の鍋割れヂヌ」と言う言葉が在ります。

 言葉の流れで「ヂヌ」となまって居ますがチヌ(黒鯛)の事です。

 八月がチヌの旬で在る事を表す言葉です。

 但し、此処で言う八月は旧暦(太陰暦)の八月を指し、今年ですと9月13日から10月12日までが旧暦の八月に当りますので、今がまさにチヌの旬と言う事に成ります。


 チヌは春先に産卵しますが、その後の姿たるや、ガリガリに痩せこけて見ても可哀相な位の哀れさです。

 ハゼも同じ時期に産卵しますが、産卵後のハゼも同様で、広島の漁師は、痩せこけた男性の事を「五月ハゼ」と呼んで、鹹かったりして居りました。


 この時期のチヌを食べますと、身に脂気が無く、刺身にすると味が無く、焼いたり煮たりすると米糠を固めた様なポソポソの触感で不味いのです。


 此れが、梅雨の雨水を吸い、夏の時期に豊富な餌を旺盛な食欲で食べ捲り、新しい筋肉をどんどん付けて来て太り、更に脂も乗って来るのがこの時期なのでした。


 「余りに美味しいので、誰もが我先にと競って鍋をつつき合う為に土鍋が割れて仕舞う」と言う事から「八月の鍋割れヂヌ」と言うのでした。(刺身で食べるなら寒の時期が一番美味しいと思います)



 2月3日の節分の日の記事で、広島県が、 『広島県の魚』 を決める為に、アンケートを公募した結果、広島県の魚が、『牡蠣』に決まった事に対して、父が憤慨した話を致しましたが、「広島県の魚」とするのならば、カタクチイワシチヌが相応しいと、未だに思って居りますし、県庁所在地であり国際平和文化都市と自称して憚らないのに広島市には国立大学が無い事(県庁所在地では広島市だけで、広島大学は昭和57年(1982年) より東広島市へ移転)と共に、「牡蠣」が広島県の魚に指定されて居る事を、広島の恥部と感じて居りまして、今からでも構わないので、片口鰯かチヌに変更して貰えないモノかと思って居ります。



 広島の海は、一年を通して美味しい海産物が豊富ですが、私はその中でもチヌが一番好きです。

 特に、百目程度(300g程度)の箸程の大きさの小ヂヌの塩焼きが大好きです。


 チヌは、成長によって性転換する魚としても知られ、性転換する魚はマダイ等の様に、雌から雄になるのが一般的ですが、チヌを含めたヘダイ亜科は雄性先熟を行い、雄から雌に性転換します。2歳から3歳までは精巣が発達した雄ですが、4歳から5歳になると卵巣が発達して雌に成ります。

 但し、全てがメスになる訳では無く、雌性ホルモン(エストラジオール-17β=E2)が不足したオスは性転換しません。

 此れを人為的に行って、雌化しないチヌ(三倍体と呼び、雌化せずに真子を持たないので早く成長します)を生産する研究がすすめられて、生産可能に成って居りますが、人間の悪知恵で、こうした食物を作り出す事には大反対ですし、そう遣って作られた食物を食べる気にも成れません。

 此れと同様の研究が牡蠣でもなされ、3倍体牡蠣(卵を持たないので早く成長し夏でも食べられる)が生産されて居りますが、同様の考えを持って居ります。


 「有るが儘」が良いと考えて居りますし、品種改良ならまだしも、ホルモンや遺伝子の操作までして改良したり生産効率を上げる事は好ましく思って居りません。



 話を元に戻します。


 私の好きな小ヂヌの塩焼きは、一年を通して美味しいのです。

 それは、成長するとチヌが雌化する事とも関わりますが、チヌは産まれてから3年を過ぎた百目程度(300g程度)の箸程の大きさに成長した辺りから雌化し始めます。

 従って、此れより小さいモノは全て雄で、産卵をしないので雌の様に品質が落ちないのでした。


 実家で過ごして居た頃は、毎日の様に小ヂヌの塩焼きを食べて居りました。

 人によっては「チヌは汚い所に住んで居る」とかチヌは臭い」とか仰って毛嫌いされる方が多いのですが、私が子供の時分ですと汚染が酷かったのですが、様々な規制や企業の努力に由って、現在は工場からの汚水は、直接、海や川に入る事は在りませんし、下水も整備されて海も綺麗に成りました。

 鮮度が良く、丁寧に血抜きを施されていれば臭味も在りません。

 確かに、チヌは真鯛に比べれば、独特のクセが在りますが、そのクセこそがチヌの風味で在り、美味しさで在ると感じて居ります。

 真鯛は、「十人向きする上品な味」と言え、チヌは、「ツウ好みの庶民的な味」と言えるかも知れません。




 この時期は、チヌの価格は安価で、天候さえ良ければ安定して流通して居りますので求め易いと思います。


 塩焼きにするなら200g~300g程度の小振りなモノを買い求めてください。

 煮付けにされるなら500gを越えるモノを買い求め、出来れば切り身では無く、調理されて居ないモノを一匹買いしてください。

 鮮度は、目の感じと鰓(エラ)の感じで見分けますが、此れを伝えるのは難しいです。

 漁師の間で、「ブラ」と呼ばれる、死後硬直していないモノを入手する事は難しいと思いますので、信頼出来る魚やさんを見付けてくださいとしか申せません。

 背鰭の付け根の肉と、尾鰭の付け根の肉が丸く盛り上がって居るモノは、脂が乗って居ます。

 チヌの鱗は堅く、飛び跳ねて後始末が大変ですので、お店で落として貰う方が無難です。

 鱗を店で落として貰った場合、目の下側の頬の部分やカマの部分等の細かい所の鱗を落としていない場合が多いので、切り身にする前に丁寧に落としましょう。(私は、どれだけ丁寧に鱗を落として呉れているかで魚屋を選びます)


 肝は、店の人に頼んで、付けて貰ってください。(肝と一緒に煮ると濃厚な味に成ります。未調理を一匹買いをする最大の理由です)

 この時期には、真子を持って居ませんが、冬場から春先に掛けて真子を持って居ます。

 「チヌの真子は当たる(食中毒を起こす)と酷いけぇいびせぇ(恐ろしい)と言って、漁師さえ口にしない者が多いのですが、チヌの真子は非常に美味で、特に未成熟で粒の細かい、寒の時期頃の真子は絶品です。

 好みも在ると思いますが、美味いとされるヒラメやマハゲの真子を凌駕していると思います。

 但し、粒が極めて細かい為に煮え難く、半煮えを食べると大変な思いをする場合が在りますが、切り身などと一緒に煮た後に、別の小鍋に取って更に10分以上中火で煮込めば、全く問題は在りません。

 念の為に、妊婦と小さいお子さんは食べない方が良いでしょう。


 

 どうせ煮付けにするなら、「チヌ素麺」にされる事をお勧めします。


 粗方の作り方を申しますと、手頃な大きさの鍋に、適量の水に、醤油・砂糖・味醂・酒・スライスした生姜を入れて好みの出し汁を作り、煮立ったら、ブツ切りにした切り身と肝を入れて落し蓋をして煮込みます。(出し汁は2割程多目にし、少し薄味で作ります)


 魚が煮えたら切り身だけを深皿にとって盛り付け、茹でた素麺を添えます。


 残った出し汁に、醤油・砂糖・味醂・酒を足して少し濃い目の味にして煮立て、盛り付けた切り身や素麺にかけ、好みで、刻み葱・貝割れ大根・山葵などを添えて食べます。



 上の写真のチヌは、先日、友人が退院祝いに持って来て呉れたモノですが、300目余り(1kg程度)の大きさのチヌが7尾居りましたので、チヌの早妻汁を作って、友人・知人に御裾分けをし、頭の部分だけでチヌ素麺を作り、これも御裾分け致しました。


 チヌの早妻汁については、以前の記事で紹介しました、「鯵の早妻汁」と作り方は同じです。


 

 「チヌ素麺」については、私がいつも拝読させて戴いて居ります、紺野道昭氏が書かれて居られるシャーマンブログにも掲載して在りましたので、参考に為さってください。

 此処をクリック ⇒ 「チヌ素麺」




 「食欲の秋」と成りました。



 様々な美味しい食材が出回ります。


 時折りブログでも、ぼやいて居りますが、私は臭いの強い食べ物が苦手です。


 葫(ニンニク)・ラッキョウ・沢庵漬け・納豆・インスタントラーメン・メロン・女性(此処は笑う所です)・・・以前は苺も駄目でしたが結婚してから克服しました。

 無理をすれば、葫も食べれない事も在りませんが、どうしても食べれないモノが在ります。

 松茸です。

 秋の味覚の王様と呼ぶに相応しい松茸を、食べれないどころか、臭いを嗅いだだけで嘔吐をもよおし、頭痛がしてコメカミが痛く成ります。


 割烹料理店や料亭など、日本料理の厨房に立つ限り、この時期、松茸を避けて通る事は出来ません・・・それどころか大量に使います。

 松茸と同じ臭いがするので、枝豆も好きでは在りません。


 今日も、ホテルで行われた結婚式の披露宴で出される、懐石料理や舟盛りの料理請負の仕事をさせて戴きましたので、松茸の香りに噎せ返る様な厨房に立って居りました。


 この時期、此れが連日続きます。



 「また、やねこい(辛い)季節に成って仕舞ぉたのぉ。」と、思いながら、独り、秋の夜長を過して居ります。・ ・ ・ アジアの片隅より




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# by asianokatasumiyor | 2015-09-23 00:40 | 日常